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Seagate Archive HDD ST8000AS0002 の状況

去年の2月頃からちょいちょい買いだしたSeagateのSMR方式 Archive HDD「ST8000AS0002」。
他のPMR方式のHDDと混在させてプールを作ると、こいつが足手まといになって、
パフォーマンスが落ちるので、現在では8台をZFS Mirror(2×4)で構成してる。

使い方は24/365で稼働で、録画したTV番組データをPMRのプールに一旦保存して、
ドラマならタイトルが全部揃って、残しておくものだけ、SMRのプールに移動させてる。
加えて毎日のS.M.A.R.T Self-test(short)、
週1回のSelf-test(long)と、
月1回のzpool scrubを掛けているけど、今まで1台も故障していない。

壊れやすいっていう評価もあるみたいだけど、使い方が良くないんじゃないかと思ってる。
ハード的には、センサーの構成はエンタープライズ級だけど、
それ以外の磁気ヘッドとかその他はデスクトップ級の構成だから、
頻繁に読み書きさせるとST3000DM000みたいにすぐ壊れるかも。
(Seagateのラインナップのスペックはこちら)

Archiveってシリーズ名通りの使い方限定で、使える人は使ってって感じかね。

Load_Cycle_Countは購入してからじわじわ上昇中。

st8000as0002_160425

うちの環境だと、1日あたり100くらいカウントしてるみたい。
100程度なら、5年運用しても182,500くらいにしかならないから、
仕様の上限300,000には余裕で届かない。

今の使い方には合ってるみたいだから、このまま使い続けるつもり。

Seagate 8TB HDD ラインナップ

Seagate 8TB HDDの3ラインナップが発表されたようで。
エンプラ系ですね。

Seagate Announces a Trio of 8TB Drives for Enterprise Applications

今回注目なのが、ENASは1.33TBプラッターx6PMRなHDDであるって所。
さすがSeagate、作れるんですね。これDesktopにも落ちてくるのかな。
お値段までは発表しなかったみたいだけど、まあエンプラだから高いでしょう。
HGSTの8TBヘリウムよりは安くなるかな。
ぜひWDにもPMRな8TBを出してもらって、競争して欲しいもんですね。

各シリーズの仕様表みてると、ArchiveってDesktopと仕様が似てるけど、
センサーはENASみたく振動と湿度の載せてるのね。個数はわからないが。
モーターとディスクはハイエンドだと上下で固定(WDでいう黒蓋?)しているけど、
Archiveは下のみ固定でディスクは6つのボルト固定。ヘッドもディスクもデスクトップ並。
こういう所でコスト落としてるんだろうかね。

Archive 8TB(ST8000AS0002)は4台保有しているけど、
普段はPMRのHDDたちとまったく変わらなく使えてますね。
使い方が録画ファイル倉庫用のファイルサーバ(ZFS Mirror)なんだけど、
Scrubも読み取りだけだからか、全然遅くない。
Sambaで録画ファイルとか書き込ませてても、全然遅く感じない。
(録画PC~ファイルサーバ間のリンクが1Gbpsだからってのもある)

ただ故障なんかでHDDをリプレースする場合は、時間がかかりそう。
この前3.2TB詰まったZFS MirrorのWD Red 4TBをArchive 8TBにリプレースしたんだけど、
Resilver完了するまで31時間掛かった。
3.2TBでこれだけってことは、もっと詰まってると3,4日掛かってしまうかもね。
Resilver中に片肺側も壊れたら…考えるとヒヤヒヤもんですな。

Seagate Archive HDD ST8000AS0002のLoad Cycle Count

ST8000AS0002

Seagate Archive HDDシリーズの8TBHDD ST8000AS0002を2台購入。
HP ProLiant Microserver(CentOS)上の単一ディスクとして稼働してるんだけど、
Load Cycle Countがどんどん上昇しているのでちょっと気になってきた。

mi0_193_daymi1_193_day

このグラフでいうbay1~3がWD60EFRXとWD60EZRX混在、bay4がST8000AS0002。同じ構成で2台。
bay1~3はidle3-toolsでアイドルタイマーを無効にしているので、横線まっすぐ。
問題のbay4は徐々に上昇している。大体1時間に3~4カウント。
仕様では30万カウントまで対応しているようなので、このまま約8年くらいは耐えられる計算。
…しかしこんなにガンガン上昇するものなの?Seagateはこういう仕様のファームなのかな。
3万時間稼働してるHGSTのHDDなんて1000位しかカウントしてないのに…

このままカウントが上昇していくのは気分的によろしくないので、
カウントを抑制する対策をいろいろ調べて試してみた。

1. idle3ctl –force …NG
2. hdparm -S 0 -Z -B 255 …NG
3. 定期的にDisk I/Oを発生させる …LCC上昇抑制という意味ではOK

1.はWD製HDD以外のHDDでもアイドルタイマーを設定する強制オプション
これはエラーが出て設定NG

# idle3ctl --force -d /dev/sdd
sg16(VSC_ENABLE) failed: Input/output error

2.は-Sがスタンバイ設定、-BはAPM設定、-ZはSeagate用の省電力機能を無効
Sオプションは反映されたけど、カウント上昇は止まらず、ZとBはio errorで設定NG

# hdparm -S 0 -Z -B 255 /dev/sdd

/dev/sdd:
setting Advanced Power Management level to disabled
HDIO_DRIVE_CMD failed: Input/output error
setting standby to 0 (off)
disabling Seagate auto powersaving mode
HDIO_DRIVE_CMD(seagatepwrsave) failed: Input/output error
APM_level = not supported

最後に思いついた3は、ddとcronを使ってディスクIOを繰り返させる。
ディスクにアイドルタイマーがあるとしたら、こいつを発動させないように、
定期的にddとか使ってダミーファイルをディスクに書き込ませてやる。

# vi io.sh
#!/bin/bash
DISK=/mnt/bay4
dd if=/dev/zero of=$DISK/iotest bs=1k count=1
rm -f $DISK/iotest

1KByteのダミーファイルを作っては削除を繰り返させる。
簡単だけどこんなスクリプトを10分間隔で回してみると、LCCが上昇しなくなった。
やった~と思ったんだけど、今後は別の問題が発生。

mi0_193_weekmi1_193_week
mi0_192_weekmi1_192_week

LCCは上昇しなくなったけど、cronで回し始めて1日経ったくらいで、
今度はPower-Off Retract Countがカウントアップする事態に…。
その後はほぼ24時間に1回カウントアップしており、明らかにスクリプトで影響が出てる。
このディスクは積極的にヘッドを休める仕様なのかもしれないね。

現在はPower-Off Retract CountとLoad Cycle Countが上昇しない最適なディスクIOの間隔をテスト中。